宮城県の男性教員は女性教員をなぜ自殺へと追い詰めたのか
目次
事件の概要
事件の概要としては、宮城県立高校の59歳の男性教員が2020年6月から10月にかけて、同僚である30代の女性教員に対してパワーハラスメント行為を行いました。
具体的には、学校内での会議で女性教員の業務進捗について執拗に問い詰めたり、不満を記載した手紙を机に置いたり、仕事の依頼を一切しない旨や会議への不参加を求めるメモを置くなどの行為がありました。
その結果、女性教員は自殺に至りました。
この事件を重く見た宮城県教育委員会は2024年2月2日付けで男性教員に対して停職3カ月の懲戒処分を行いました。
男性教員は処分に対して退職の意向は示していませんが、自らの行動を反省し、今後は教育公務員としての自覚を持ち行動すると述べています。
宮城県教育委員会では、この件が教員による自死につながるパワーハラスメント処分としては初めてであるため、今後の対策として2月13日に臨時の県立学校長会議を開催し、服務規律確保などについて学校長への周知徹底を図る予定です。