袴田巖さん再審公判での死刑求刑に疑問！失われていく疑わしきは罰せずという言葉

概要

2024年5月22日、静岡地裁で開かれた袴田巖さんの再審公判で、検察側は再び袴田さんに対する死刑を求刑しました。
袴田さんは、1966年に静岡県清水市で発生した一家4人殺害事件で有罪判決を受け、1980年に死刑が確定していましたが、その後の新たな証拠により裁判のやり直しが決定されました。
この事件は、味噌製造会社の専務一家が殺害され、現金などが奪われたうえに放火されたもので、当時、袴田さんが犯人とされました。
しかし、2023年3月に東京高裁が再審を認めたことから、再び裁判が行われることとなりました。
5月22日の再審公判では、検察側が「5点の衣類を除いても被告人である袴田さんが犯人であると強く推定される」と主張しました。
また、「弁護団は証拠のねつ造を主張しているが、その根拠はなく、非現実的で実行不可能な空論だ」と述べ、袴田さんが合理的な疑いの余地なく犯人であるとし、再び死刑を求刑しました。
一方、弁護側はこの後の弁論で、「真犯人は別にいる」として袴田さんの無罪を主張する見通しです。
弁護側は、袴田さんが事件当時から一貫して無罪を主張していることや、新たな証拠が袴田さんの無実を示していると強調しています。
袴田巖さんの姉、ひで子さん（91歳）は弟を支え続けて58年間、全国各地で講演活動を続けており、「命のある限り闘う」との思いを語っています。
ひで子さんは、弟の無実を信じ、再審によって真実が明らかになることを願っています。
今回の再審公判は15回目となり、今後も袴田さんの無罪をめぐる攻防が続く見通しです。
弁護側は、証拠の再検証や新たな証拠の提出を通じて袴田さんの無罪を証明することに全力を注いでいます。
この裁判の行方に注目が集まる中、再審によって袴田さんの名誉が回復されることを望む声が高まっています。
司法の公正さが問われるこの再審公判が、今後どのような展開を迎えるのか、引き続き注視が必要です。

街角の声

40代女性：「疑わしきは罰せずという言葉がどこにいったのでしょうか。長い間無実を主張し続けている袴田さんに対して、再び死刑を求刑するなんて信じられません。」

30代男性：「証拠のねつ造が疑われる状況で、なお死刑を求刑するのはおかしいと思います。司法が公正であるべきだという信頼が揺らいでしまいます。」

50代女性：「袴田さんの再審が決まったときには、本当に良かったと思いました。でも、再び死刑を求められるなんて、あまりにも酷い話です。裁判所にはしっかりと公正な判断をしてほしいです。」

20代女性：「再審を認めたのは、新しい証拠が見つかったからですよね。それでも死刑を求めるなんて、本当に理解できません。真実が明らかになることを期待しています。」

30代女性：「袴田さんが長い間苦しんできたことを考えると、再審でしっかりと無実が証明されることを祈っています。司法制度がしっかりと機能してほしいです。」

50代男性：「検察が再び死刑を求刑するのは納得がいきません。ですが、彼らも自分たちの立場から見れば、証拠が揃っていると考えているのでしょう。」

30代男性：「検察の主張に不満はありますが、彼らも事件の解決に向けて全力を尽くしているのは理解できます。ただ、もっと柔軟な視点が必要ではないかと思います。」

40代女性：「検察が再び死刑を求刑するのは厳しいと思いますが、彼らも自分たちの仕事をしているのでしょう。それでも、裁判所には新しい証拠を十分に考慮して公正な判断をしてほしいです。」

まとめ

• 再審公判の背景
  • 1980年に死刑判決が確定した袴田巖さんの裁判が再審中。
  • 1966年に静岡県清水市で発生した一家4人殺害・放火事件で有罪判決。
  • 2023年3月、東京高裁が再審を認める決定。
• 検察側の主張
  • 2024年5月22日、静岡地裁で再び袴田さんに死刑を求刑。
  • 「5点の衣類を除いても袴田さんが犯人であると強く推定される」と強調。
  • 証拠のねつ造主張を「非現実的・実行不可能な空論」と否定。
• 弁護側の立場
  • 再審公判で無罪を主張する見通し。
  • 「真犯人は別にいる」との主張を続ける。
• 袴田巖さんの姉・ひで子さんの活動
  • 91歳のひで子さんが弟の無実を信じ、全国で講演活動を継続。
  • 「命のある限り闘う」との決意を表明。